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テーブルコーディネートの基本とおしゃれなコーディネートを作るヒント
テーブルを囲んで和やかに食事を楽しむことは、とても楽しく幸せなひと時です。
食卓をオケージョンに合わせてより美しくセッティングすることで、その時を共有する人たちとの食事がさらに美味しく、愉しいものになります。このように、食器やテーブルファブリックを一定の法則に合わせて美しく配置したり飾ったりすることをテーブルコーディネートと言います。
テーブルコーディネートと言うと、結婚式や高級レストランでの食事を思い浮かべがちですが、日常の食事や、友人のおもてなしなどでも、少し工夫するだけで素敵なコーディネートが作れます。
そんなテーブルコーディネートの基本とポイントをご紹介します。
テーブルコーディネートを
作る時の起点
(スターティングポイント)
テーブルコーディネートを考える時、どこから始めて良いかわからない、何をどう合わせて良いかわからない、というお声をよく聞きます。でもテーブルコーディネートはそんなに難しいことではなく、コーディネートを組み立てていく「起点」を明確にすれば、そこからコンセプトや、使うアイテムを広げていくことができます。
季節を起点とする
テーブルコーディネートを考える時、まず1番に考えなければいけないのは、季節性です。テーブルコーディネートのコンセプトには、季節を取り入れることが必須です。
例えば春ならば、爽やかで桜をイメージするようなテーブル、夏ならば涼しげでフレッシュなイメージのテーブル、秋・冬ならば温かみを感じる暖色系のテーブル、と言った感じで、季節をイメージさせるコーディネートを考えることから始めるのが良いです。
テーブルをコーディネートする際には、必ず季節を念頭に置いて考えてみましょう。
テーマを起点とする
季節に加えて必ず考える起点となるのが、テーブルコーディネートのテーマです。
お誕生日や記念日のお祝い、おもてなしなど、コーディネートをする目的が必然的にテーマになります。
また、お祝いやおもてなしなどの場合は、お祝いの対象となる方、ご招待した方々の雰囲気や人となりなども考慮しながら、テーブルのテーマを考え、そこからコーディネートを展開していくと、テーブルを囲む人にも喜んでもらえます。
持ち物を起点とする
季節性やテーマ性を起点として考えることは大切ですが、現実的に、イメージした季節やテーマに合うものを持ち合わせていないこともあります。
おもてなし用の食器やファブリックは、1種類しか持っていないということもあるでしょう。
そのような場合は、持っているものを起点に、それにあった色やデザインを念頭にコーディネートしていくと、コーディネートをまとめやすいです。
テーブルコーディネートで使う
基本のアイテム
テーブルコーディネートと聞くと、少しかしこまって難しく感じてしまいますが、基本的に必要なアイテムは決まっています。また全てのものが揃わなくても、コーディネートを作ることは十分できます。
以下は、テーブルセッティングで必要な基本アイテムのリストです。
お皿
洋式のテーブルコーディネートでは、大きなお皿から順番に重ねていきます。お料理の内容によっても、必要な食器は変わります。
– プレゼンテーションプレート
(チャージャープレート)33cm〜
– ディナープレート(27cm〜33cm)
– スーププレート(20〜25cm)
– デザートプレート(19cm〜23cm)
– パン皿(12〜15cm)
グラス
グラスはテーブルコーディネートで必須のアイテムです。
通常、ワイングラス、ウォーターグラス、シャンパングラスが基本のグラスです。ウォーターグラスは、ワイングラスより少しサイズが大きめです。またタンブラーを使うこともあります。
ワイングラス
ウォーターグラス
シャンパングラス
テーブルリネン
テーブルコーディネートで色や質感を加えてくれるのが、テーブルリネンです。
コーディネートのテーマやコンセプトに沿った色や素材を選ぶと、テーブルコーディネートがより華やかで美しく仕上がります。
テーブルクロス
テーブルクロスはテーブルコーディネートには欠かせません。
食器を直接テーブルに置くことは、欧米ではあまりないことで、特にきちんとテーブルコーディネートをする際には、テーブルクロスを敷くことが必須です。
テーブルクロスの第一の目的は、家具の保護と美しさの演出です。
天然素材、化学繊維、撥水加工が施されたものなど、素材にもデザインにも様々なものがありますが、素材やデザインは、目的やコーディネートのテーマに合わせて適切なものを選ぶと良いでしょう。
テーブルマット
(ランチョンマット)
ランチョンマット、テーブルマットと呼ばれる1人用のマットは、日常の食事や、カジュアルなおもてなしなどに使われます。
テーブルクロスと同様、家具を保護する目的と、見た目の観点からマットを使うことが多いです。
素材やサイズ、デザインも多様で、テーブルクロスに比べて扱いやすく、種類を豊富に持つことができるので、色やデザイン、素材感などの異なるものを何種類か持っておくと重宝します。
テーブルランナー
テーブルランナーは、あまり日本人には馴染みのないテーブルリネンかもしれませんが、欧米ではよく使われるものです。
細長い形もので、テーブルの真ん中に敷きテーブルコーディネートのアクセントとして使われます。
写真のように、テーブルの短い辺の方向に垂らす使い方もよく見られます。
テーブルナプキン
テーブルナプキンは、食事中に口を拭くものとして、欧米では必須のアイテムです。日本では、実用的なものというよりも、テーブルコーディネートのアクセントの位置付けの場合が多いかもしれません。
洋食器は、形がフラットなので、コーディネートのデザインに高さや変化をもたらす効果もあります。また、SNS用のスタイリング写真を彩るアイテムとしても人気です。
サラグレースで多く扱っているリネンやコットン素材のものは、ハンカチやタオルとして使うこともでき、用途が広くとても便利なアイテムです。
テーブル雑貨
お皿やファブリックなどの必須アイテムに加えて、テーブルを彩る大切なアイテムが、いわゆるテーブル雑貨です。
キャンドル、キャンドルホルダー、調味料入れ、置物など、コーディネートのアクセントとなり、またお料理や食器類を引き立てる役割を担ってくれるのがテーブル雑貨類です。
たくさんのものは必要ないですが、テーブルコーディネートのポイントとなりますので、コーディネートのテーマに合わせた雑貨を置いてよりテーブルを華やかに楽しいものにしましょう。
キャンドルやキャンドルホルダー
欧米では、テーブルコーディネートにキャンドルはマストアイテムで、必ずといっていいほど飾ります。
本当に火をつけて、温かい雰囲気作りに使いますが、日本では安全性などを考えて、あまりキャンドルに火をつける方はいらっしゃらないかもしれません。スティックキャンドルやピラーキャンドルが主流ですが、スティックキャンドルを飾ると少しフォーマルな印象に、ピラーキャンドルはカジュアルな印象になります。
最近では、省エネで安全なLEDキャンドルも人気で、種類も増えています。こちらもテーマや雰囲気に合わせて、色、形、サイズを選んでみましょう。
調味料入れなどのテーブル雑貨
テーブルの上に置く雑貨類は色々な種類があります。
調味料入れや、ピッチャー、バターケースなど、実用的に使うものでも、コーディネートを彩る名脇役になります。実用のみを考えるのではなく、テーマやコンセプトに合ったデザインや色のものを置くと、テーブルコーディネートがさらに素敵になります。
置物
テーブルコーディネートでは、食器やテーブルリネンが注目されがちですが、それらのアイテム以外でコーディネートを彩ってくれるのが「置物」です。特に、生物のモチーフのオブジェなどは、テーブルに命を吹き込むかのごとく、生き生きとした躍動感をを作り出してくれます。
テーブルセッティングをする際の
物の配置
テーブルセッティングのものの配置の基本は、上の図の形です。
しかし、細かい置き方やカトラリーの向きや種類には、アメリカ式、フランス式、イギリス式など、国や時代によって違いがあります。ご自宅でセッティングをする際には、あまり形式に縛られず、カトラリーは外側から使っていくという順番と、フォークは左、ナイフとスプーンは右、といった基本の位置を守れば良いでしょう。
おしゃれな
テーブルコーディネートを作る
ステップとポイント
テーマとコンセプトを
明確に決める
テーブルコーディネートでは、まず、コーディネートを作るオケージョンのテーマ、季節、コンセプトをまずは確定することが大切です。
そのテーマやコンセプトに従って、食器やテーブルリネン、ファブリック、などを決めていくと、スムーズにコーディネートを作っていくことができます。
テーマやコンセプトの例
■クリスマスのテーブルコーディネート
■お正月のテーブルコーディネート
■春のテーブルコーディネート
■女の子のお誕生日会のコーディネート
■還暦のお祝いのコーディネート
■秋のテーブルコーディネート
■クリスマスのテーブルコーディネート
色を決めて、色をつなげる
インテリアでもファッションでも、「コーディネート」をするときは、ベースとなる色を2〜3色に抑えてその色をつなげていく、ということが美しく見せるための鉄則です。
例えば、左の写真では、主役である食器の色がパープルと白なので、同系色のパープル系の花で色を繋ぎ、またファブリックやカトラリーは、白いお皿と色をつなげて白を選んでいます。
テーブルはあくまでもお料理が主役ですので、お料理の色なども考えて、お料理を引き立てる色使いを考えると良いですね。
高低差をつけて
立体感のある配置を心がける
テーブルコーディネートでは、お皿などに高さがない場合も多く、フラットな印象になりがちです。
そこで、高いものと低いものを置くことで高低差をつけ、立体感を出すと美しいコーディネートに仕上がります。
グラスや、植物、テーブル雑貨などを置いて、立体感を出すことを心がけましょう。
花や植物でテーブルに
季節感や躍動感を演出する
テーブルコーディネートにお花や植物は必須と言っても過言ではありません。
テーブルコーディネートでは季節感を表現することがとても大切ですので、季節感を簡単に、そして美しく表現できるのは、花や植物です。大きく美しいブーケなどが必要ということではありません。一輪挿しや、小さな花瓶などに、お花を何本かさして飾るだけでも十分です。
テーブルコーディネートにはぜひお花を取り入れてみてください。
いかがでしたでしょうか?
ステップを踏んでセッティングをしていけば、テーブルコーディネートは決して難しいものではありません。ぜひ、それぞれの季節やオケージョンでのテーブルコーディネートをお楽しみください。